歩き1人旅

歩き旅〜中国地方編〜 5/13

5月13日

暖かい環境で暖かい布団にてぐっすりと眠ることができた。
このような雨風を凌げる空調も効いた環境で安全に快適に眠れる、これがどれだけ幸せな事か改めて強く感じた。
そうしてホテルの1階に降り朝食をとることとした。こちらのホテル、朝食を無料で提供しており、有り難過ぎる。
この企業努力には本当に頭が下がる。

無料の朝食なのにこれだけのメニューを食べさせていただけるのには驚いた。
納豆が有機であり、乾のりに関しては化学調味料が無添加とのことであり、大変珍しいものである。
サラダに至っては有機野菜を使ったものであり、彩り豊かな野菜を朝からモリモリと食べさせていただいた。

普段はパンを食べない自分も食後のデザートとして食べさせていただいた。あんが入っており美味しく、朝からしっかりと糖分補給。アロエヨーグルトも美味しいものであった。
雨風がしのげる場所で、こんなに美味しくヘルシーなものを朝からしっかりといただいて、疲労感は残っている感じではあるが、今日も歩けるような気がしてきた。

昨日の雨でびしょ濡れになった靴。

裏面がツルツルになっており、濡れた路面を歩くと滑るので、これはもう買い替えないといけない。
パートナーからプレゼントで貰ったものであるが、もう1ヵ月以上も履いており、この旅を初めてからここまで1,000キロを少し超える距離を歩いてきた。今までよく頑張ってくれたと思う。
持ってきていたぺちゃんこになるサンダルを履いて靴屋さんまで行くことにした。

今日の予定を考えてみるが、せっかく目的地とした出雲まで歩いて来ることができたので、今日も出雲で一泊することとした。
調べてみると、ここから遠くないところにドミトリーのある宿があったので、今日はそちらに泊まることにした。

チェックアウト時に改めてホテルの方にお礼を伝えた。
そして今日は宿を移るので、ある程度の荷物をこちらのホテルで夕方まで保管していただくことにした。
今日持っていく必要のあるものだけを小さいリュックに移し、それ以外は大きいリュックに詰め込んで、フロントの方に大きい方のリュックの保管をお願いすると、快く預かっていただけた。
十数キロの荷物を全部背負って1日歩かなくても良いので、これは助かる。

そうして、出雲大社までの道中にて靴屋さんに寄ることとした。
到着してびっくり。かなり大きい靴屋さんではないか。早速入店して色々な靴を試し履きさせていただく。
そうして、自分的に1番しっくりくる歩きやすい靴を購入。
申し訳ないが、店員さんに今まで履いていた靴の方を処分していただいた。

この新しい靴、価格は自分が普段買う靴の2倍ほどするが、とにかく歩きやすい。
かかとのクッション性が特に高く、歩いているとまるで踵に小さいバネがあり、ぴょんぴょんしているような感覚である。
つま先にあたる部分も大変柔らかいため、靴擦れも起きづらそうである。
靴によってこんなに歩きやすさが変わるとは。用途によって靴を変える事が重要だと認識し、今まで靴という存在を舐めていた自分に気づいた。

そうしてウキウキ気分でお店を出ると、急に尿意を催してきたので向かいのファミリーマートでトイレをさせていただく。
トイレの後、そこでブルーベリーを購入して食べながら歩く。ファミリーマートのブルーベリーは、価格もリーズナブルでとてもおいしい。
暑い日のデザートとして大変素晴らしいものである。

スサノオノミコトの像があった。

さすが出雲である。

こちらはヤマタノオロチ。

こちらはクシナダヒメ。

オオクニヌシノミコト。

ワニザメや、

因幡(いなば)の白うさぎ。どれも可愛い。

さすが出雲。蕎麦コーヒーなるものがある。

出雲大社まであと6キロ。普通に歩いて一時間半弱といったところであろうか。
雨が降っていないので助かる。

向こうに見える山々がまた緑で素晴らしい。

途中、大きめの公園を通って行く。陸上競技場や野球場などもあり、とても規模の大きい公園だ。

このアーチフィット、クッション性が本当に素晴らしくとても歩きやすい。
とび跳ねて歩いている感覚になる。

楽しそうなアスレチックの数々。このような場所が自分の住んでいる近くにあれば、甥と姪を頻繁に連れて行きたいほどである。

子供にとっては最高の遊び場であろう。

自分の地元にも昔あったたこさんの滑り台。懐かしさを感じ、30秒ほど眺めていた。

井上恵助と言う偉人の功績が書かれていた。
実に22年という歳月をかけ、一帯が砂丘だったこの地にたくさんの松を植えることに成功した方の功績が書かれていた。
人生の長い時間をかけ、世のため人のために一所懸命に物事に取り組む。そうそうできることではない。凄すぎる。

こちらの道路の左右に陸上競技場や野球場が分かれており、この歩道を横断する方々がいるため、車がスピードを出しすぎないよう左右に蛇行する道になっており、うまい作りである。

山の緑がきれいである。清々しい気持ちになる。

ちょうど電車が走っていた。とても味わいのある光景なので写真を撮る。
電車の写真を撮っている田舎者は自分だけかと思いきや、ちょっと向こうに女性2人組がおり、同じように写真を撮っていた。

巨大な鳥居である。周りは工事中であった。

この巨大な鳥居から出雲大社入り口までの道の両端にお店が並んでおり、

お土産や食べ物など、色々と購入できる。
ぶらぶらと見ているだけでも、とても楽しい。

とても可愛らしい形をしたたい焼きだ。

ご飯屋さんやお酒を飲めるお店もあり、週末などは大変賑わうのであろう。

さすが出雲。スターバックスも和風の雰囲気である。

そうして到着、出雲大社。鳥居も社号碑も、その佇まいがただならぬ感じである。

見てみると、明日から3日間大祭礼が行われるのことである。
なんとジャストなタイミングでここを訪れることが出来たのであろうか。大変幸運である。
休養も兼ね、出雲にあと1~2日滞在することに決めた。

参道もまた、とても長くて立派である。

天気も良く、拝殿までの空気感をしっかりと感じながら進んで行く。

見ると、いろんな格好をしたうさぎの石像がたくさん置いてある。

何とも可愛いではないか。

実に多種多様である。

縁結びの礎があった。
思えば、この旅ではたくさんの人とは出会っていないものの、これまで出会った方々との縁はとても有り難く、人と人との縁というのは本当に大事でありまた面白いものであると感じる。

アサギマダラが蝶の名前だと初めて知った。ものすごく難易度の高いボルダリングのラインに同名のものがあるが、蝶々からとったものであったか。

日本神話を描いたものか。出雲大社の歴史の長さを感じる。

白うさぎさんも手を合わせている。これまた可愛い。

オオクニヌシノミコトと因幡の白うさぎが見合っている。
見ると、これらの像には篤志家の方の寄附により建てられた大きなものもあり、その規模の大きさに驚く。

ここから拝殿に入らせていただく。

流石の大きさ。しめ縄の大きさも圧巻である。

神楽殿へも参拝させていただく。

しめ縄のスケール感がすごい。

そして白うさぎさん達がとにかく可愛い。

素晴らしい。

本殿へは近づけないので、周りから眺めさせていただく。

そうして周りを一通り回り各所で参拝をした後、こちらにて参拝をさせていただく。

さすが毎年全国の神様が集う神社である。改めて見ると規模の大きさが凄まじい。

木々もどれも立派である。

篤志家の寄付にて作られた像も、巨大である。

そしてじっくり時間をかけて参拝を一通りさせていただいた後、入り口へと向かう。

裏から見てもやはり立派である。

そしてとにかく可愛い。顔や体のフォルムももちろんそうであるが、表情なども愛くるしいものである。

お祈りしている感じや、仲睦まじい家族の感じもまた素晴らしい。

本当に様々な白うさぎさんたちがいる。

そうして一通り白うさぎさん達を見た後で、出雲大社を後にした。

出雲大社を出た後、近くにある「道の駅 大社ご縁広場」へと向かう事とした。
途中、出雲阿国の像があった。

歴史に名を残す。本当に一握りの人にしかできないことである。

道の駅に到着。

休憩スペースも広くとっており、奥になんと足湯まである。
とりあえず物産コーナーへと行き、パートナーや家族に買えそうなお土産を見て回る。
そしてさすが出雲。テレビゲームの桃鉄でも蕎麦屋の物件が目白押しなだけあり、美味しそうな蕎麦が色々と売られていて蕎麦好きには堪らない。

そうして明日買うお土産の目途をつけ、また中心街へと歩いて戻る。

スーパーの横を通りかかったので、どんなものを売っているのかが気になり入店。
いくつかの食材を購入。

そしてまた歩いていくと、今度は大きいイオンを発見。お腹も空いてきたので、こちらでご飯を食べることとした。

先程のスーパーで買ってきたものと一緒に、こちらのイオンで購入したものを食べる。
イートインスペースがあると本当に助かる。
以前食べておいしかった厚揚げをまた購入。やはり美味しい。
食後はお決まりのヨーグルトとバナナ。
こちらのヨーグルトは、鳥取県で生産された生乳100%のものである。なかなかおいしかった。

そうしてしっかりとご飯を食べ満腹感に浸った後、今日の宿がある駅近くまで戻ってきた。
駅前にからくり時計のようなものがあった。
決まった時間になると、出雲にちなんだ人形たちが踊り出すのであろうか。

今朝チェックアウトをしたホテルに行き、預かっていただいた荷物を受け取り、そこから10分も歩かずに本日の宿に到着。
こちらはカフェスペースにもなっている1階で受付をし、カードキーを受け取った後一度お店を出て、隣のドアから入り2階へ続く階段を上り、ベッドのある部屋まで行くスタイルである。

とても安価でドミトリースタイルだと思っていたが、1部屋にベッドが4つ横に並んでおり、それぞれがカーテンで区切られているため意外にプライバシーが高く保たれている。そしてベッドも綺麗でふかふかであり、とても満足のいくものであった。

シャワーや歯磨きなどををしてからベッドで横になった。
中国地方に入ってからずっと目的としていた出雲大社に参拝することができた嬉しさと、昨日に引き続きふかふかのベッドで寝ることのできる喜びを感じ、うとうとしている間に眠りについてしまった。

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