歩き1人旅

歩き旅〜中国地方編〜 5/12

5月12日

夜中、雨が降り始めたのに気づいたが、そのまま寝ていた。
そして5時ごろに起床し、濡れたテントをとりあえず丸めて撤収。傘をさして歩き始めた。
風が強めで寒くはあるが、引き続き出雲へと足を向けて歩いていく。

石見銀山まで以前はあと45キロであったが、あと19キロの地点まで来た。辛くても一歩一歩足を進めていれば、いつかは目的地へ辿り着く。
人生も同じようなものであろうか。

トンネルに入ると風が強めに吹いており、また雨にも濡れないのでテントを乾かそうかとも思ったが、車が通るかもしれずトンネル内でそのような行為をしていいとも思えず、そのまま歩き続ける事とした。

そうして2時間ほど歩いていくと、大きいイオンに到着。朝7時から空いているようなのでここで朝食休憩をとることとした。

食料を購入し、イートインスペースでいただくこととした。
このようなスペースがあるのは本当に助かる。特に今日のような雨の日で風も強い時などは、外でご飯を食べるのが相当困難となる。

このヨーグルトとバナナの組み合わせが、あの体調を崩した日から体が喜ぶ食べ物となってしまった。梅干しはなんとなく食べたいなぁと感じたので購入。おそらく身体が何かしらの栄養素などを欲しているのであろう。
厚揚げはそこまで油くどさがなく、シンプルに厚揚げの美味しさを感じられるものであった。

そうしてエネルギーを補給し再び歩き始める。
九州で見た植物に久々に遭遇。南国感がすごい。

こちらの道の駅でトイレ休憩を取らせていただくこととした。
歩き続けていると身体は温まってくるが、なんせ手が冷たい。

風が強いと、時折折り畳み傘がこうなってしまう。捲れたり戻ったりと、傘にとってもせわしない一日である。

出雲の中心街まであと23キロだ。健康体であればそれほどでもないが、今の自分には少々遠く感じてしまう。今日は一日中雨の予報であり、またテントも濡れたままであるため、今日もまた外でテント泊となるとかなり辛い状況となる。
今日は宿で寝た方がいいのではないかと思い、スマホで宿の情報を調べながら歩いて行く。

出雲市に突入。ようやくここまで来た。もう少しだ頑張れと自分に言い聞かせる。

いちじく温泉とはまた気になる。この辺はイチジクの産地なのであろうか。自分は果物の中でイチジクが一番好きなので、目を惹かれる。

たたら場跡の看板。この辺りはたたら製鉄が盛んだったようである。

こちらの公園で雨宿りを兼ねて小休憩。海に面して砲台が置いてある。

休憩所にも砲台が置いてあった。

これらは好きな人には堪らないのであろう。ロマンを感じる。

小休憩を終え、再び歩いて行く。雨と風が強いと足取りも重いが、一歩ずつ足を進めていく。

海沿いの線路。やはりこういったものは味があり、雨ではあるがいい景色である。

道の駅まであと1キロ。30分ほど前からトイレ休憩を取りたいと思っていたので、これはありがたい。
寒さがあるとやはりトイレが近く感じる。そしてこの尿意が強くなってくると、1キロというものがまた実に長く感じる。空腹感や睡魔よりもはるかにきつい。
心の中で何度も自分を励ましながら、歩いて行く。

尿意が強くはあるが、メルヘンチェックな絵はしっかりチェック。

いろいろな昔話にこのメルヘンな妖精さんが参加していると言うパターンの絵が色々と描かれているようであった。

見ると地域のアートプロジェクトとのことであった。粋な取り組みである。

勝手に看板の写真を取ってしまったが、おしゃれな感じの薬膳カフェがあり、海を見ながら美味しい薬膳料理を食べれるおしゃれスポットがあった。
トイレに行きたいため、素早く通り過ぎてしまった。

そうしてなんとか到着、道の駅。

メルヘンチックな建物に、ベーカリーやレストラン、物産販売所などが入っているようであった。
早速トイレ休憩を取らせていただき、助かった。

こちらの木のベンチにリュックを下ろし、腰をかけさせてもらう。
雨風による寒さや疲労のため、30分近く休んでいた。

そうして体力が少し回復したので、お店を見ることにした。
今日は週末なので、多くの人が買い物を楽しんでいる。
販売されている商品を見るとやはりこちらはイチジクの産地であるようで、イチジクを使ったいろいろな商品を販売していた。イチジク好きの自分にはどれも魅力的に見える。
実家の母もイチジクが好きなため、何か欲しい商品があるかと連絡してみるが、何も買わなくて大丈夫だという。
沢山あるお土産をしばしの間見て回っていた。
島根の名物であろうか、「バラパン」というパンも売られていた。食パンを側面に沿って細長く切り、それを端からくるくると巻いて行き花のように形作ったパンで、中にクリームが入っているように見える。面白い商品である。

そうしていろいろとお土産を見ていたが、先へと進むこととした。
道の駅の裏には、海に面した写真映えのする撮影スポットがあった。

等間隔で柵に海の生物が描かれている。真横から見るとよくわからないが、斜めから見ると分かるようになっており、可愛らしい。
そうして歩きながら前を見るとこれから先しばらくは海岸沿いを蛇行しながら歩いていく形になり、また風も強いので足取りが精神的にも重たい。だが頑張って歩いて行く。

そうしているうちに、リュックの重みによって肩だけではなく腰まで痛くなってきてしまい、そのままの姿勢で歩き続けることが困難になってしまった。
どうしたものかといろいろ試していると、両腕を後ろに回してリュックの下で手を組み、リュックを支える形にして少し前かがみになって歩いてみると、少しだけ楽になることに気づいた。
昔の人がおんぶ紐で赤ん坊をおんぶしていた形に似たものであろうか。
傘もささないとならないため少々辛くはあるが、これが現状歩き続けることができそうな姿勢であるので、このまま歩き続けることとした。

海を見るとサーフィンを楽しんでいる若者の方たちがいた。今日みたいな風の強い日は波が良いのであろう。楽しそうである。

主張の強いショベルカー。たくましい。

たくさんの風車が並ぶ場所に出た。どの風車もものすごい速度で回っている。
この辺りは鳥が普段飛んではいないのであろうか。これだけたくさんの風車があると、鳥さん達にとってはもしかしたら危険なのではないかと感じるものがあった。

自分のパートナーが住んでいる日本海側の沿岸、通称オロロンラインには風車がいくつも並んでおり、たまにバードストライクが起こる。
希少種であるオジロワシが被害に遭うこともあり、そういった話を聞くたびに胸が痛む。

おしゃれな雰囲気の本格的なハンバーガー屋さんがあり、見るとその向かいに

風のブランコなるものがあった。
天気の良い日にはハイジの気分を味わえるのであろう。

そうしておんぶ姿勢のまま頑張って歩き、ゆめマートに到着。
今日のご飯を購入。

本当はいけないのであろうが、こちらのソファーに座って購入したものを食べさせていただくこととした。ゆめマートの皆様、すみません。雨風が強く、こちらでしばし食べさせていただきます。

この「京がんも」はなかなかに美味しいものであった。
噛んだ瞬間の旨味が強く、きっとこの会社の豆腐も美味しいものなのだろうな~と感じさせるものであり、美味しい商品を作ろうとしている会社なのだろうな~と感じた。
これをベビーほたてと一緒に食べると、ホタテの旨味と塩分が合わさって美味しさが倍増し、至福のひと時を味わうことができた。

そうして食後のデザートとして、おなじみのヨーグルト&バナナ。今日はもっちりカスピ海ヨーグルト。
そして北海道産大豆を使ったこの湯葉もまた、とろとろの食感で味もしっかりしており、大変美味しいものであった。

ソファーを占拠していることに対して申し訳ない思いを感じながら、こうして美味しいご飯をいただいた。
すぐそばにキティちゃんのポップコーンの自販機があったのだが、こうしてご飯を食べている間中ずっとキティちゃんが歌を歌っており、お客さんに食べませんかと言っているのだが自分を含めて買う人はおらず、悲しい気分になってしまった自分は精神的におかしいのだろうか。

とりあえず気を取り直して出発。雨がどんどん強くなってきた。
傘をさしてはいるが全身ずぶ濡れであり、また肩や腰も辛いため、これはなかなかな修行である。

激しい雨であろうが、植物にとっては恵みの雨である。
一つの出来事も、捉え方次第なのであろう。

鳥さんはおそらく表面の撥水性が高く、あまり濡れないのであろう。

橋の入り口にあるとてもいかしたデザイン。
北海道のアイヌの方々の鮭のデザインまたお洒落であり、それに似たものを感じる。

隣の橋は電車用のものであり、写真は撮れなかったが電車がちょうど通っており、電車が橋を渡る光景は新鮮なものであった。

川の水位がかなり上がっており、これ以上このペースで降るとまずいのではないかと感じた。
自分は出雲の駅近くにあるホテルの予約を取ることができたので、そこを目指して歩いて行く。
Googleマップに頼り住宅街などを抜け、目的地へと向かう。

途中スーツをビシッと着こなした中年の男性がタクシーの後部に乗って横を通り過ぎた際、「なんだこいつは?」といった顔で自分の方をチラッと見た。
オレンジ色(レインカバー)の大きめのリュックを重そうに背中で支え、雨の中歩いている人間。確かに変人にも見える。
そのタクシーに乗っていた人は、一瞬しか見えなかったが何か政治家のような雰囲気を醸し出していた。
世の中には本当に色々な人がいる。

そうして歩き続け、なんとか出雲駅のそばのホテルに到着し、チェックインを済ませることができた。
ホテルに入る前にリュックのレインカバーを外し、出来るだけホテルに水滴を落とさないように自分自身を含め、雨を払ってから中に入った。
すると自分が濡れていたためかチェックインの際に受付の男性が「こちらをお使いください」とタオルを貸してくださった。
なんというホスピタリティ。とても有難い心遣いである。
一人のお客さんにここまでしてくれるとは、感激である。

部屋に入ってみると、一人での宿泊だが二段ベッドであった。
できるだけ部屋を濡らしたりしないよう、テントなどを広げて乾かし、温かいシャワーを浴びる。
5分ほど熱めのシャワーを浴び続けていると、身体がしっかりと温まってくる。
生き返ってくる感覚であり、幸せを感じる。
そうして身体を温めて綺麗にすることができた。

こちらのスーパーホテル、コインランドリーも併設してあり、自分のような旅行者には大変有難い。しかもこちら、自分は洗剤を持っていたが、置いてある洗剤の利用は料金がかからない!
どこまで行き届いたサービスなのであろう。恐れ入る。

そしてなんとこちら、夜8時まではウェルカムドリンクが飲めるということである。ジュースなどのソフトドリンクはもちろん、アルコールまで提供しているという、驚き尽くしである。
こんなにいろいろとサービスを提供しても経営は大丈夫なのであろうか?

4種類の酢のドリンクがあった。どれも少しずつ飲んでみたが美味しい。
りんご酢が美味しく、これをもう1回飲もうと注いでいると、「これ美味しいんよな~」とガタイの良いお兄さんが隣に来て注ぎ待ちをしていたので、「美味しいですよね~」と自分も言う。
この人は他に色々とお酒も飲んでいるようで、ほろ酔いで気分が良さそうな感じであった。
仕事か休日なのかは分からないが、アルコールを飲める人は自分をねぎらうこう言った晩の過ごし方もあるんだな〜と感じた。

見るとアルコール類もこのように各種取り揃えており、自分はアルコールは滅法弱いのだが梅酒はその風味が大好きなので、せっかくなので紙コップで2杯飲んだ。とても美味であった。

色々なフレーバーをプッシュして入れるようになっており、自分なりのカクテル(?)を作って楽しめるシステムであった。
そうして他のソフトドリンクなどを飲んでいると梅酒が回って顔が赤くなって来たので、酔って動けなくなってはまずいと思い、部屋に戻る。
そうして部屋に戻り歯磨きを済ませて布団に入っていると、今日一日の疲れと先ほどのお酒の酔いもあり、眠りに就いてしまった。

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