4月5日

特攻隊員も特攻の前に汗を流したと言う温泉が近くにあると宿のオーナーに聞き、回数券も一枚売って貰っていたので、宿を出発したらこちらの温泉に入ってから佐多岬を目指す事とした。
こちらの温泉は民家の隣に位置し、その民家の前に置いてある運ぶ入浴料金(350円だったような気がする)を入れて温泉に入るセルフシステムである。
ドアを開けると、小さめの玄関スペースがあり、その横に縦に並んだ靴箱がある。4畳半ほどの脱衣所の真横が温泉(2つ並んでいる)と言う、間仕切りのないパターンで新鮮であった。これなら荷物が盗まれる心配は無用である。
朝の6時なので人がいるのかと思ったが1人いた。後で分かるのだがこの民家の方で、管理人さん(?)であった。床をたわしでゴシゴシして掃除もするが、温泉にも入るという形であった。
早速荷物を置き、服を脱いで温泉の横へ行き、桶で温泉を被ろうとすると、「そっちは熱いよ〜」と教えていただく。ぬるい方のお湯を数回被って入浴する。
さすが源泉掛け流し(純温泉と書いてあったと思う)。とても気持ちが良いが、とにかく温泉の香りが素晴らしい。まさに「〜〜温泉の素」のような良い匂いが漂い、温泉の素の開発者の技術力に関心した(ここまで似せる事が可能なのかと)。
浴槽は石(?のように感じられた)と木で出来ており、歴史を感じた。
周りを見渡すと、猫のカレンダーがいくつか貼ってあり、管理人さんの猫好きが窺える。鏡も古びた木枠であり、これまら歴史を感じる。
熱いお湯にも入ってみたくなり、入るとこちらは泉質が違うのか鉄のような匂いがした。とても熱く、3分と入っていられない。熱いので出ると、管理人さんが木でできた枕が幾つか置いてある場所を指差し、「その枕を置いて横になったら良いんだよ」と教えてくれたのでそうする。石畳の上に木の枕を置き横になる。なんて心地良い空間であろう。寒くなって来たら桶で熱い温泉を掬って身体にかけると良いと聞き、そうするとこれまた気持ちが良い。
それを数回繰り返し、熱い温泉にまた入り、熱くなったら出て横になる、と言うのを2回した後で温泉から出る事にした。
ドライヤーまで備えてあり有り難かった(電圧の関係で男性と女性が同時にドライヤーを使えないのも、昔を感じて味があって良かった)。
温泉を出て横にある自販機で水を買って飲む。とても美味しい。汗が出てきて身体が芯から温まっているのを感じる。
雨だが佐多岬を目指す(指宿からは、まずフェリーで対岸の根占まで行かないと行けないが)事にする。すると、管理人さんがフェリー乗り場までのバスが駅前から出ているからそれに乗れば良いとアドバイスしてくれた。駅前まで歩こうとすると、常連さんがちょうど温泉場から出てきて、駅前まで(2-3キロ)送ってくれると言う。お言葉に甘えさせてもらう。雨なので本当に有り難かった。


駅前でバスに乗り、フェリー乗り場まで行く。先ほどの温泉の管理人さんによると昨日は風が強く運休であった。今日は運航していて良かった。


チケットを買い、時間になり乗船。

席は思ったよりしっかりしていて座り心地が良かった。


50分で根占港へ着く。ここから40キロで佐多岬だ。今日中に着くのは無理と判断し、佐多岬野営場までの29キロを歩く事とする。


その前にお腹が空いたので、港近くの「なんたん市場」と言う物産館でご飯を買う。外にテーブルと椅子がありイートインスペースとなっており助かった。
魚の切り落としはとても新鮮で、食感がしっかりしていて美味しく量も見た目以上にあってお得感が半端なかった。焼きうどんは塩胡椒と醤油だけの味付けのはずなのにとても美味しく、各具材の旨みがバランス良くハーモニーを奏でており、口に入れた瞬間「ウマッ!」と言ってしまい、2口目も同じく「ウマッ!」と言ってしまう程であった。

たまご入りさつま揚げと言うものに興味があり購入。食べてみると、さつま揚げの部分は食感が固めで味は甘めの竹輪と言った感じであった。そしてなんとゆで卵がピンク色!とてもおめでたかった。

昨日洗濯をして干した服が雨で乾いていなかったので、コインランドリーまで歩いて乾かしに行った。

小雨の中を歩き続ける。






変わった実やバナナ(かな?)が生っており、興味深い。

途中道の駅で飲み物を買い休憩。

植物と人工物のせめぎ合い。


砲台跡公園を横目に通り過ぎる。

綺麗に植えられていた。

自分にはケールにしか見えなかった。観葉植物なのであろうか?

海沿いをひたすら歩く。

遠い、、

ハゼの多い地域らしい。

道の草も応援してくれている。

こちらも応援してくれている。

沢山の家で見かけるこの養生テープの意味が最初は分からなかったが、台風対策だと後で分かった。

南国ロードをひたすら歩く。

まだまだ遠い。


歩道がしっかりあるトンネルだ。

またトンネルがあり、延長を見て二度見した。2キロ!


あまりにも長いので、何歩で100メートルなのか、など数えながら進んで行った。

最後の食料補給地となるここで食料を調達。


珍しい木々が植えられていた。

景色が良い。歩きだと特に良い景色に感じられる。

20時ごろであったが、なんとかキャンプ場へ到達。東屋の下でテント無しで寝袋だけで寝ている人がいて強者だと思った。
こちらのキャンプ場は無料であるがトイレや水場がとても綺麗に保たれており、芝生もメンテナンスされており管理の方々には感謝しかない。
早速テントを張ろうとすると「ニャ〜ッ、ニャ〜ッ」と言う声が。猫ちゃんがこっちを見てないていた。晩ご飯用の鯵の刺身を一切れあげると美味しかったのかまたねだられた。もう一切れあげると、またお願いされたのでもう一切れだけあげた。あまり脂の乗ったお魚をあげ過ぎても脂肪が黄色くなる病気になると小さい頃親に聞いたので、3切れだけにした(適量が分からないため)。
するとその後しばらくの間、その猫ちゃんが喉をゴロゴロしながら身体をスリスリして来てテントを張るのが難しかった。
リュックの中の食べ物を取ろうとしたり、衣類の圧縮袋を齧って穴を開けてくれたりと大賑わいだった。

なんとか設置した頃には猫ちゃんは持ち場へ戻っていた。

晩ご飯。またまた鳥刺しである。相変わらず美味である。鯵の刺身も脂が物凄く乗っていて最高に美味しかった。
※鳥の生食は危険を伴うため、自己責任にて食してください。

たまご入りさつま揚げはやはりゆで卵がピンク色でおめでたい。美味しかった。

リュックが12キロ超ととにかく重たかったので、根占に着いた後で郵便局へ行き、パートナー宛てに昨日指宿で買ったお土産と一緒に送ったのであるが、発送後10分程した際に「ハンドクリームが航空便に搭載できない」との電話を受けたので郵便局に戻ってハンドクリームを抜いて再発送した。お詫びとしてタオルとウェットティッシュ、ポケットティッシュをいただいたのだが、これらは全部今回の九州の旅で大活躍した。
今日は朝こそ温泉に入ったが、ここまで歩いた後でお風呂に入れなかったので、ウェットティッシュで身体を拭いた。その際に足の親指の水ぶくれがすごい事になっていた。大きくなっており、少し血が滲んでオレンジっぽい色になっている。一応写真へのリンクを貼っておくが、見苦しい画像なので興味のある人だけ見るようにして欲しい。これこそが4ヶ月前に大破させてしまった車で見たエアーバッグである。
https://www.crcs-climbing.biz/wp-content/uploads/2024/04/IMG_6875.jpeg
そんな感じで今日一日を終えて眠りに着いた。
