歩き1人旅

歩き旅〜九州編〜 4/13

4月13日

昨夜は動物が怖くてあまり良く眠れなかった。かなり長い間近くで鳴かれていたので、野生動物の知識が無い自分にとっては恐怖の一夜であった。
怖さで縮こまりながらも鳴き声を録音し、後日パートナーに送り聴いてみて貰ったところ、発情したキツネではないかと言う事であった。
心の中で「ズコーッ!」っとなった。自分は狐に一晩ずっと怯えていたのか、、

雨が降っているので、昨晩温泉で立ち寄った「道の駅大野温泉」の東屋の下で朝ごはんを食べる。
昨日買ったさつまいもはかなり糖度が高くてほぼ蜜のような感じでびっくりしたが、今日は長距離を歩くのでしっかりと炭水化物でカーボローディングをしておく。
好物のナッツも食べ、朝から幸せいっぱいエネルギーチャージ。北に向けて球磨川沿いを歩き始める。

意外に疲れていたのか、歩き始めて2時間ほどで休憩をとりたくなりリュックを下ろす。リュックからナッツでも出そうかなと思っていたところ、上の方から「ゴトッ!」と言う音がして、聞き覚えのある音であったため反射的にその場から離れた。
やはり落石であった。佐多岬近くで見た落石よりもかなり小さいものではあったが、前の時よりもかなり自分に近いところに落ちたため、落石の頻繁さや怖さを感じることとなった。

球磨川が増水した際の避難場所がしっかりと記載されていた。増水も時折り起こり得る環境なのであろう。

白石駅。規模は大きくはないが、木造の立派な建物であった。

なんか鹿っぽいような鹿っぽくないようなピクトグラムである。
そして鹿は人を襲うイメージはあまりないが、注意するに越したことはない。

歴史を感じるトンネルを通る。

トンネルから出ると、同じようなトンネルがまた続いており、異世界感のある光景が広がる。これぞ歩き旅の魅力ではないか。

昔線路として使われていた橋であろう。趣のある感じが何とも良い。

雄大な球磨川が果てしなく続くその横を、ひたすら歩き続ける。

やはり今日はなぜか疲れ気味である。小休憩を取ることにした。この黒い大きな土嚢袋の上に座って休む。
疲労感が強く、ちょっと横になって休みたくなったため横になってみる。「あ、何か寝れそうだ。」と思った次の瞬間にはもう寝ていた。気づいたら15分ぐらい経っていた。また歩き続ける。

途中でダムになっている場所があった。川が大きいので、ダムもやはり大きい。

木の根元で猫ちゃんがのんびりしていた。癒される光景である。

ダムの水の放流時の警告についての看板。下手すると命に関わるため、とても大事なことである。

川の向こう側にも道路が伸びているが、工事中のようである(徒歩で行く分には問題なく利用できるかと思うが)。

徒歩の自分にはそれほど関係ないが、片側交互通行がとにかく多かった。
赤と青が一定間隔で切り替わる信号の下に、青になるまでの秒数がカウントダウンされて表示されるようになっている。
交通誘導の人がいなくても自動で誘導できる画期的なシステムだと思った。

今朝はテントを濡れたまま収納したので、どこかで乾かさなければいけないと思いつつ歩いていたら、風の強いところに出たので30分ほどテントをバサバサして乾かす。
そこから少し歩いて行くと、太陽が照っているスポットがあったので、そこで休憩を兼ねて陰干しする。
これをしないと、テントが汗臭くなってしょうがない。

計1時間位かけてテントを乾かし、また歩き始める。しばらく歩いて行くと、工事現場の入り口に立っている誘導員さんに声をかけられた。
Hさん(イニシャル)言うかたで、とても感じの良い人でしばし雑談をする。30分ぐらいはお話をしただろうか、お話しの最後には電話番号を交換するくらいになっていた。年齢は自分より10歳ほど上の方であるが、自分は同い年だと思われていた。
今回の旅では学生に間違われることもあり、50歳に間違われることもあり、自分は年齢がよくわからない見かけなのであろう。
なかなかに楽しい会話であった。そしてまた北に向けて歩き出す。

道の駅坂本に到着。今日は肩もかなり疲れているため、長めの休憩を取ることとする。「道の駅さかもと」と書かれた建物は閉まっており、その向かいに「さかもと復興商店街」というお土産屋さんなどが入った建物があった。

晩白柚ソフトクリームなる美味しそうなものが販売されていた。地域の特産品をうまく使った商品である。

晩ご飯用に黒ニンニクと「かずら豆腐」なる固めの豆腐を購入した後、しばし売店の前のベンチで休む。すると商品の仕入で物を運んでいたお店の男の人が声をかけてきてくれた。
少しお話ししていると、色々とこの辺りの事を教えてくれた。以前球磨川が大規模な増水に見舞われ、道の駅さかもともその時の増水で建物がダメになってしまったようだ。これから2 〜3年ほどかけて建物を壊し、そこからまた3年ほどかけて新しく立て直すとのことで、再建までかなり長い時間がかかるようであった。
その人は続けて、猪や鹿などの食害により木々の根本部分がかなりダメージを受け、それにより山自体の保水力が落ち、大雨が降った際に増水が起こりやすい状態となっていることを説明してくれた。野生動物が増えることと川の増水に関連性があるとは思いもしなかったので、これには驚いた。
男性としばしお話をした後にまた歩き出す。かなり疲労感を感じるが、もう少しだと自分に言い聞かせて頑張って歩く。

途中でお腹が減ってきたので、晩ご飯休憩とすることとした。車が来ない道路の端で食べ物を広げて食べる。お腹が空いていると本当〜になんでも美味しく感じ、至福のひとときである。
かずら豆腐は、かなり固めで美味しく感じた。自分は固めの豆腐が好きなのだと知ることとなった。
黒にんにくは、甘みと酸味のバランスが良く、これまたおいしかった。

おいしい晩ご飯を食べた後に、もう一息だと自分に喝を入れ、キャンプ場に向けて歩き出す。暗くなり始めたところで、球磨川の端らしきものが見えて来てキャンプ場が近いことを知り、ほっとする。
がんばれと自分に言い聞かせ、ライトを照らしながらキャンプ場まで頑張って歩き、やっと到着。
土曜日だったため、とても多くのキャンパーがいて賑やかなキャンプ場であった。適当に空いているところにテントを張って寝る準備をする。
トイレがとても綺麗であり、無料キャンプ場のレベルではないものであり驚く。
線路や高速道路が近いため乗り物の音は大きめであり、また風が強いのでテントがバタバタするのであるが、とにかく疲れていたためすぐに寝ることができた。
疲労感も強めではあったが、充実感に包まれた1日であった。

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