歩き1人旅

歩き旅〜中国地方編〜 5/11

5月11日

目覚めて起きてみると、昨日起きた時のような目まいはなく安心した。昨日は久々に命の危険を感じたので、生きているだけで有難い事なんだな〜と心から感じた。

荷物やテントをまとめた後、道の駅で朝ごはんを食べる事にした。
一昨日イオンで購入したアボカドと最高に美味しい納豆(塩で食べるもの)と昨日のバナナの残り、そして道の駅で買った味付け卵を食べた。
納豆もやはり最高に美味しく、味付け卵も濃すぎない味付けでちょうど良いものであった。

完食後、もう少し食べられそうであったので道の駅の揚げ物屋さんコーナーでおいしそうなはんぺん揚げと豆腐コロッケを購入。

このはんぺん揚げが想像の数倍美味しく、1口かじって驚愕した。厚みのあるはんぺんで食べ応えがあるだけでなく、はんぺん自体もとても美味で、衣のジューシーさと相まって大満足であった。

j豆腐コロッケは想像以上にお肉のコロッケに近いものであり、これもびっくりした。柔らかいものなのかと思ったがしっかりと食感があり、細かく刻んだ人参がまたアクセントとなっており、それもまた美味しかった。

こうしてしっかりと栄養補給をした後、改めて歩き始めることとした。

しっかりと見てみると、やはり大きい道の駅である。
コンビニがあり、物産館や直売所、レストランや情報コーナー、ガソリンスタンドもあり何でも揃っている。

昨夜の神楽と言い、お世話になりました。

やはり晴れた日は気持ちが良い。
昨日はこの旅で初めて、天気の良い日なのに心地よさを感じなかった日であった。
元気であると言う事は本当に素晴らしいことなのだ。

島根のキャラ「しまねっこ」が可愛い。

写真では見づらいが、上部がかなりこちら側に反っている岩があった。ロッククライマーなら登ってみたいと思うのであろう。

今歩いている道から逸れて行くと不言城の跡が見れると言う看板があったが、病み上がり状態であるためそのまま東へと足を進めることにした。

出雲まではまだ50キロ以上ある。今の状態ではあまり長い距離は歩けそうにないので、かなり遠く感じる。

歩道の幅はある程度広いが、落ち葉や枯れ枝などで歩きづらい道が続く。

高速道路の下を通った。
山の中にこんなに大きな土台を作り、それをつなげて道路を作るのである。当たり前のことではあるが、人間はすごいものを作ったなぁと感じる。

ワンマン列車がトコトコ走っていた。こういう風景を見ると歩き旅をしていてよかったなぁ〜と感じる。

鳴き砂で有名な琴ヶ浜がすぐそこにあるのだが、砂を鳴らすことよりも道を進むことに足を使うことにした。

電車が通る橋の下を歩く。晴れた日にここを通る電車に乗るとさぞかし景色が良いのであろう。

マンホールなどにかわいいキャラクターが描かれていた。

砂の博物館と言う珍しいものがあったが、こちらに関しても今日は目的地へと行くことに集中するため通り過ぎることとした。

橋の入り口に描かれていたデザイン、神楽などに関係のあるものであろうか。

病み上がりのため足取りは決して軽くはないが、何とか歩き続けて道の駅へと到着。休憩をとることとした。

瓦(?)を砕いたものであろうか、沢山敷き詰められていた。なかなか良い有効利用法だと感じた。

こちらの道の駅はとても新しいもののようで、物産館やレストラン、カフェコーナーや情報コーナー等があった。

今朝の道の駅で買っておいた美味い厚焼き玉子と同じものがこちらでも売っていたので、それを買い、今朝買ったものを厚揚げと一緒にここで食べることとした。
厚焼き玉子は甘めの味付けで、疲れた身体に染み入る美味しさ。
厚揚げは、噛むとジュワ~っと旨味が溢れるもので、どちらも大層美味しいものであった。

そして栄養補給を終え、再び歩き出す。

もう2日もお風呂に入っていないのでさすがにこれはまずいと思い、近くで日帰り入浴できる場所を探す。
すると湯迫(ゆざこ)温泉と言う場所を発見。道の駅からもそう遠くなく、電話をかけてみると、日帰り入浴が可能だと言うので歩いて行った。

のんびりとした風景。

こちらが今日、日帰り入浴で利用させていただく温泉。
日帰りでの利用を受け付けていただけるのは、自分のような旅の人間にとっては有難い。

玄関に入るととても人懐っこい猫ちゃんが出迎えてくれ、誰も人が出てくる気配が無さそうなので、しばらくの間猫ちゃんをなでなでさせて貰った。

とても興味深い立派な木彫りの置物があった。
悪いものを追い払って福を呼びそうな感じである。

温泉のオーナーは忙しいようで、10分ほど猫ちゃんを撫で撫でしながら待っていたがフロントには現れなかったので、靴を脱いで上がらせてもらい、音の鳴る方へ行くとキッチンで下ごしらえをしているようだった。日帰り入浴をしたい旨を伝えて入浴料の400円を支払う。温泉で400円とはとても安い。

利用客はいないようで、脱衣所に入ると暗かった。
電気のスイッチ押すがつかず、どのスイッチがどれなのかも分からず、とりあえず若干暗くはあるが服を脱いで温泉へと入る。
内湯が1つと水風呂、そしてサウナがあった。
とりあえず体を洗おうとサウナ横の洗い場でシャワーを出してみるが一向に水しか出ない。
その隣のシャワーも出してみるが水しか出ない。水シャワーでも全然問題はないが、お湯が出るシャワーは無いのかなと思い、他のシャワーを出してみるとお湯が出るものがあったのでそちらを使わせてもらうことにした。
そして頭と体を洗い、温泉へ入る。
お湯の温度は低くはなく気持ちが良い。そのうち、2人利用客がやってきて、1人は身体などを洗ってサッと温泉に入ると出て行った。
自分はサウナ、水風呂、温泉と繰り返し、疲れが取れるまで入っていた。

温泉から出るともう夕方になっていたので、テントが張れそうな場所を目指して歩く。

結構な長さのあるビーチがあったので、今日はこちらでテントを張らせていただいて寝ることとした。砂の上でも植物が咲いている。植物の生命力は本当に凄い。

よく見てみると荒い石英がたくさんあり、鳴き砂の性質を持っているのかな〜と感じた。
とりあえずテントを張り、晩ご飯を食べる事とした。

今日の晩ご飯は、先程の道の駅で買った厚焼き玉子と保存食のピーナッツである。
厚焼き玉子の甘さとピーナッツのコクが合わさって意外に良い組み合わせで、なかなか良い晩御飯であった。
食後は寝袋に包まりながら明日の予定を立てていたが、そのうちに寝落ちしてしまった。よほど疲れていたのであろう。

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